浜松市フルーツパークは、都市と農村との交流を視点に「くだもの」をテーマにした農業公園です。  地域の果樹農業を活性化させるための果樹農業の拠点としてまた、市民が豊かな自然環境の中で  くだものに触れながら余暇を楽しめるレクリエーション施設として計画建設されたものです。
DATA 発注者  浜松市農政課、(財)浜松市フラワー・フルーツパーク公社 所在地  浜松市都田町4263-1 規模   約43ha

施設の概要

計画・設計に当たって特に留意した点は、 @起伏に富んだ地形を敷地の持つ資源として効果的に活用する事、 Aくだものに特有な明るさや、うきうきさせるような雰囲気を表現する事 であった。 @については、トロピカルドーム(熱帯果樹の大温室)を斜面に設けることによって見る角度でそれ ぞれに異なる外観を表現すると共に、外観から受けるイメージより、さらに広がりを感じられる屋内 空間を作り、その中で植物を三次元的に、多様な視点から観察できるようにした事。また、建物や構 造物の配置、地形の起伏、高低差等によって中庭的な空間、テラス状の空間、四方に開いた空間等、 多様な空間を動線上に配置することによってドラマチックな空間が次々に展開するようにしたこと等 である。 Aについては、「くだもの」の公園らしさが感じられるようにするために建物の壁面やサッシ、遊具 サイン、ベンチ、屑入れ等に調和のとれた明るい色彩を用いると共に、入口や温室まわり等の人の集 まりやすい所はカラフルな草花や南方系の植物で修景し、また、冬でも実をつける柑橘類を植栽して 年間を通じて明るく楽しげな雰囲気が感じられるようにした。 空間構成としては、敷地が市道によって東西に分割されている事、東側に平坦で広い敷地が確保しや すい事、また西側では従来から隣接する都田川が広く市民のレクリエーションの場として利用されて きこと等から、東側を農業振興ゾーン、西側を市民サービスゾーンとして位置づけている。農業振興 ゾーンでは、ミカン、ナシ、ブドウ等約20種類の果樹を露地や温室で栽培し、専門家のみならず一 般の入園者にも楽しめるように栽培展示している。 一方市民サービスゾーンは珍しい熱帯の果樹に触れ、くだものを使った料理やジュースを味わい芝生 や流れのある空間で憩える場として整備している。特に、75種類の熱帯果樹を高低差のある空間に 植栽したトロピカルドームや、バナナ、パパイヤ、マンゴの専用温室では、年間を通して珍しい果実 の結実の様子を観察する事ができる。 身障者や高齢者に対する配慮としては、市民サービスゾーンは全て車椅子での走行が可能な構造であ り,農業振興ゾーンは敷地も広大であるため、車椅子のまま利用可能な園内観覧自動車(チュウチュ ウトレイン)の利用と車椅子での走行を併用することによって比較的楽に周遊することができるよう になっている。


施設一覧 温   室 トロピカルドーム(全体) 2213u 温室展示廻廊 テラス 機械室他 (温室) 1200u 中高木植栽 253本(果樹60種 181本を含む) 低木植栽 432株(果樹4種 19本をふくむ) ヤシ類植栽 38本(果樹6種 12本を含む) 草本植栽 925株 地被植栽 3306株 有用植物植栽 159株(果樹1種 20株を含む) ツル植物植栽 388株(果樹4種 101株を含む) 着生植物植栽 70株 熱帯果樹温室 3棟 980u バナナ温室 3品種50本 パパイヤ温室 2品種111本 マンゴ温室 4品種53本 栽培温室 8棟 3315u モモ温室 カキ温室 ナシ温室 スモモ温室 ブドウ温室 ミカン温室 イチジク温室 生育調整温室 建  物 管理事務所 1117u 作業管理棟 464u ふれあい市場 609u 総合売店 210u フルーツパーラー 210u 展望レストハウス 428u バーベキューハウス 466u 展示室 123u 休憩舎、四阿 7棟 718u 屋外便所 6ヶ所 体験実習館(他社) 308u 低温室・倉庫 170u 資材置き場 33u 工作物 屋根付き屋外エスカレーター 延長64m 高低差32m ときめき橋(単径間補剛桁吊り橋) 橋長125.8m 幅員3m フルーツ大橋(3径間RCラーメン+3径間連続鋼箱桁) 橋長120m 幅員4m 調整池 4ヶ所 駐車場 乗用車900台 バス20台 園  地 入口広場 出会いの広場 芝生広場 こもれび広場 遊具広場 野外劇場 トロピカルガーデン 桜の園 おむすび広場 果樹園 (他社) 観覧動線 くだものの丘 リンゴ並木 一般果樹園(27種、130品種) シトラスガーデン ボックス栽培園 その他 園内観覧自動車(車椅子対応型) 2編成 育苗圃場 (畑 ビニール温室2棟 堆肥小屋) ごみ焼却施設
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